頭痛外来


あなたの頭痛、本当に「いつもの頭痛」ですか?

日本国民の4人に1人はいわゆる「頭痛もち」といわれるほど、頭痛は日常的な症状です。しかし、その種類は実に179種類にも及び、全ての頭痛が同じわけではありません。

大切なのは、その頭痛が命に別状のない「善玉頭痛」か、くも膜下出血など命に関わる病気が隠れている「悪玉頭痛」かを見極めることです。

多くの人が悩む、命に別状のない頭痛(善玉頭痛)

① 緊張性頭痛

筋肉の緊張が主な原因で、肩こりの方に多く見られます。日本人の約5人に1人が経験するといわれ、眼精疲労からくる頭痛もこのタイプが多いです。

② 片頭痛(偏頭痛)

何らかのきっかけで脳の神経が過敏に興奮し、それによって血管の拡張などを引き起こして生じる頭痛です。日本人の約11人に1人が経験するといわれ、ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴です。

【要注意】危険な頭痛のサイン

以下の症状は、命に関わる病気(悪玉頭痛)の可能性があります。自己判断せず、速やかにご相談ください。

突然の激しい頭痛

「金づちで殴られたような」と表現されるほどの激しい頭痛は、脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血の代表的な症状です。

発熱を伴う頭痛

かぜや中耳炎、虫歯などが原因で、知らず知らずのうちに髄膜炎を起こしている場合があります。放置すると脳に障害が残る危険性があります。

「たかが頭痛」と我慢せず、専門医にご相談ください

「たかが頭痛、されど頭痛」と言われるように、頭痛の背後には様々な原因が隠れています。ご自身の頭痛のタイプを正しく知り、適切な治療を受けることが、健やかな毎日を送るための第一歩です。頭痛をあなどらず、ぜひ一度、専門医の診察を受けるようにしてください。